高齢化の影響により、介護現場の人材不足が加速しています。人員を増やすことはもちろん大事ですが、同様に既存スタッフの能力を上げて、効率化を図ることも重視されています。そこで力を入れるべきなのが、職場での研修です。研修をいかに効果的に、かつ効率良く行うかが大きな課題となってきます。
どんな研修をするかは、各部署のリーダーに任されるケースが一般的です。もちろん、それぞれの現場のプロフェッショナルに任せることは当然の流れです。しかし、いくら介護のプロフェッショナルといえど、教えることのプロではありません。そのため、リーダーの教え方によって、教育の成果は大きく左右されることになります。
こうした課題に対し、教育の品質を安定させるために、委員会を設立している事例があります。これは体系づけて教えることができるように研究するメンバーの集まりです。その集まりにおいて、人材育成のためには何が必要なのか、どういう仕組みを作れば良いのかを研究することになります。
具体的には、まず研修方式を統一するために委員会で教え方の指導を行います。どのような教え方をすれば効果が高まるのか、その道のプロから研修の指導を受けるのです。研修方法のみならず、教えたことがきちんと実践されているかを確認することも求められます。こうした、研修から実践までのPDCAのサイクルがきちんと回っているのかを、プロの視点からチェックしてもらう形になります。
委員会にアドバイスを受ければ、指導がよりスムーズになり、現場の結果に反映させることができます。教育の効果をより高めたいのなら、ぜひこうした委員会の制度を導入することをおすすめします。